誰もがみんな”セイフティネット”

「しっかりするから、もうおねがい ゆるして」

東京都目黒区で3月に

船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が父親から殴られた後に死亡した事件。警視庁捜査1課によると、

結愛ちゃんは毎日早朝、明かりのない部屋で、

1人で起きてひらがなの書き取りをするよう言われていた。

鉛筆で記された書き取り用の大学ノートには、

「反省文」のような内容もあり、

死亡する10日ほど前の2月20日ごろまで続いていた。

ママとパパにいわれなくってもしっかりとじぶんからもっともっときょうよりかあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします

ほんとうにおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします

「こんどはちゃんとするから、ごめんなさい、ゆるして、ゆるしてください」

発見された結愛ちゃんのノートは書いてあった。

真っ暗らな部屋で、

どんな気持ちでこんな文章を綴った、

そして、

綴らせたのだろうか。

目黒区の女児虐待死事件。

ここで公的なセイフティネットが、

もっと機能していればーーー

香川県で2016年と17年の計2回、県の児童相談所で一時保護。

2回目の保護解除後の同年8月末。

病院から「こめかみ付近と太ももにあざがある」と児童相談所に通報があり、「パパに蹴られた」と話したが、

香川県は一時保護の必要はないと判断していた。←ここでもし香川県が再保護していれば…。

父親は、女児に暴行を加えてけがをさせたとして、

香川県警が2017年2月と5月に傷害容疑で書類送検していたが、

いずれも不起訴になっている。←ここで、もし起訴が成立していれば。女児は、少なくとも父親からは離されていたのでは。

2018年1月に目黒区に転居。

香川県の児童相談所から引き継ぎを受けた、

品川児童相談所が2月9日に家庭訪問。

母親とは会えたものの、女児には会えなかった。←ここで、もし女児に会えるまで、こまめに、粘って家庭訪問していたら。女児の体格で異変に気づくよね。

1月下旬から女児に食事を十分に与えず、栄養失調状態。

2月20日頃まで、女児にノートを書いていた(5歳の文章ではないから、書かされていた)。

2月下旬、女児は衰弱して嘔吐。虐待の発覚を恐れ、病院に連れていかない。←ここでせめて両親のどちらかが病院へ連れていっていれば。

3月2日、低栄養状態などで起きた肺炎による敗血症で女児死亡…。

3月3日、父親が女児の顔を拳で殴るなどの暴行容疑で逮捕。この件は、すでに傷害罪で起訴されている。

6月6日、父親の船戸雄大容疑者を、保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕。母親の優里容疑者も同容疑で新たに逮捕。

いちばん悪いのは、両親なのは明白なんだけど。

・2017年8月末、香川県が再保護していれば。

・2017年2月と5月の父親の女児への傷害容疑が不起訴にならなければ。

・2018年1月の転居以降、品川児童相談所が、ちゃんと対応していれば。

上記3つのどれかが機能していれば、女児は助かったかもしれない。

ますます、社会のセイフティネットが必要性が高まっているように思う。

セイフティネットは、どうあるべきなのだろうか。

そんなことを考えていると、

香川県議会議員のこんなツイートがあった。

「かわいそうだ!なぜ救えなかった!」という電話が香川県の児童相談所や本課にバンバンかかっています。

気持ちはわかりますが、職員はその対応に追われることで、今、保護が必要な子どもたちへの対応ができにくくなっているのが現実です。

少しでも想像力を働かせていただけると、ありがたいです。

* * * * *

職員を責めても何も変わらない。

何をどう変えれば良いのだろうか。

云えることは、

行政だけに任せるのではなく、

地域の一人一人が”子どもの存在”に関心を持つことが大切だということ。

子どもたちの将来に、この国の未来はあるのだから。

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