『国際考古物探検隊「I.A.I」』10周年記念パーティー第四回2012年05月23日

『国際考古物探検隊「I.A.I」』10周年記念パーティー
第四回

<国家安全保障委員会>

事件発生後、ホワイトハウスでは、直ちに事件解決のための案が国家安全保障委員会によって提出されていた。委員会の構成メンバーは大統領と彼のトップダウン方式の直属の部下たち。国務長官を筆頭に、よりすぐりの政府関係者30名。大統領のマシーンと呼ばれる男たちであった。

大統領 「先住民族、魔族、宇宙人……様々な均衡の上に世界が成り立っていることを、大統領のイスに座ってから知ったよ。よくまあ、隠し通せたものだ。我が国の民主主義の奥深さだな。だが、そのお陰で、人類は多くのテクノロジーを手に入れることができたわけだが……」

補佐官 「魔玄一族との接触は中止させました」

大統領 「賢明な判断だ。まだ、その時ではない。在日米軍の存在、極東における軍事バランスの維持のため……は、表向きの理由。本当の目的は、魔玄一族を封じ込めるためにある」

補佐官 「邪鬼礼威子の狙いはなんなのでしょうか」

大統領 「報告書によると、時を待っているのだと」

補佐官 「時をですか」

大統領 「有事の際は、全力で、同胞の救助にあたらなければならないだろう。私の任期中に、そうならないことを祈っているよ。最終局面では、ハカセ・ヤマモトがどっちに転ぶかだろう……」

補佐官 「先手をとって、確保しますか」

大統領 「まだ、その必要はないだろう……それにしても、業の深そうな人間だな」

補佐官 「人間?」

大統領 「そうだったな……」

<峠>
斉藤さんの連絡により、サクライザー、飛燕を使って駆け付ける。

サクライザー 「待たしたじゃんな。邪鬼礼威子、シャルムさんを返せ!」

邪鬼 「サクライザー、また、お前か。邪忍者兵よ、やっておしまい」

邪忍者兵 「ギョイー」

サクライザーと邪忍者兵が戦う。
それを楽しむかのように見ている邪鬼礼威子。

邪鬼 「ん?」

邪鬼礼威子が、シャルムトモオの身体を調べた。

邪鬼 「どういうことだ……まさか……」

邪鬼 「邪忍者兵よ、引け!こいつには、もう用はない。」

シャルムを開放する邪鬼礼子。

通訳 『トモオぉ~~~』

博士 「シャルム、無事か」

斉藤 「案外、あっさりと返してくれましたよね」

邪鬼 「あっはっはははは…私も、何かと忙しくてな」

魔玄一族、消える。

博士 「しっかりしろ、シャルム」

首を振る隊長

斉藤 「えっ、死んじゃったの?」

通訳 「そうではありません、斉藤さん。ブツがなくなっていると隊長が申しております」

斉藤 「ブツ?マグロのことですか」

通訳 「そうではありません」

博士 「そこから先は、私が話そう。私達も急がなければならない。ドン・松下さん、シャルムさんのことを頼みます。私達は、さらマンダーを追います」

ドン・松下 「よく分からないが……たぶん大丈夫です」

<山本研究室・焼け跡>
その頃、ヨーデルフジキは、焼け落ちた山本研究室の片付けをしていた。
大きな屋根材を動かしたとき、ヨーデルは見つけた。

ヨーデル 「なんだろう…」

それは、棺であった。棺の中には、ブラックキャッツの眠れる生きている「遺体」であった。

ヨーデル 「ユレユレユレヒー、ユレユレユレヒー、ユレユレユレヒー…」

そのブラックキャッツの、あまりの美しさに、我を忘れて、棺の回りを、歌い踊り続けるのであった。それ以外の、感情表現ができなかった。疲れはて、気を失うまで続いた。

<さらマンダー車内>
さらマンダーが鼻歌交じりに車を飛ばしている。

さらマンダー、さらマンダー
漆黒の闇 邪悪な魂
最後の天使に微笑み交して
リアルな現実焼き尽くせ
女はいつも
さらマンダー、さらマンダー
焼けた肌が さらマンダー

さら 「謹慎?冗談じゃないわよ。これだけの手土産があれば……あっははははは…凱旋帰国よ」

<車中>
斉藤 「で、結局、シャルムトモオさんの特殊能力ってなんなんですか?さんざん引っ張ってきて、博士も本当は知らないんじゃないですか」

博士 「何を言ってるんだ、斉藤君。私は何でも知っているんだよ。そんなつじつまを合わせるために苦労しているみたいな言い方はやめてくれ」

斉藤 「じゃあ、そろそろ教えて下さい」

博士 「そうだな…シャルムトモオの特殊能力は、体内でレア
クオーツを生成できることだ」

斉藤 「えっ!レアクオーツって、土の中にあるんじゃないのですか」

博士 「自然界にも存在する。しかし、信じられないことだが、ほとんど極まれに、身体の中でレアクオーツを生成できるんだ。」

通訳 「例えるなら、胆石の石のようなものだと、隊長が申しております」

斉藤 「体長も知っていたんですか」

通訳 「当然だと、申しております」

斉藤 「じゃあなんで、IAIを編成したんですか」

博士 「レアクオーツの件は、シャルムトモオ自身気が付いていないんだ。それでいて、神経質なんだ。野生のにわとりが、人目につかない変な場所に卵を生み付けるような感覚だな。だから知らないふりをして、本当に知らない人もいたが、そうすると、人目につかない森の奥で、レアクオーツを排泄するんだ。」

斉藤 「排泄?ひょっとして、うんこですか?」

博士 「まっ、そんなとこだ」

斉藤 「えーーーー!、だって、隊長と通訳さんが発掘している映像を見ました」

博士 「あっ、あれは、カモフラージュだ。ロケ、ロケ」

斉藤 「邪鬼礼威子も、それを知ってて…」

博士 「レアクオーツが、シャルムトモオの体内で生成されるには、10年と云う歳月が必要なんだ。だから、彼の身体を求めて、動きだした」
斉藤 「レアクオーツは」

博士 「解放された時、シャルムの体内にレアクオーツがなかった。研究室ではあった。つまり」

斉藤 「さらマンダー」

博士 「そうだ」

<つづく>

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