サクライザー・チームは、
2012年10月には、
紆余曲折を経て、
初の「ハロウイン・パーティー」を
昭和町のオールドハンガーで開催した。
チーム内には、
「わざわざ、サクライザーが、ハロウインをやる意味が分らない」という
根強い反対意見もあったが、
分断の危機をはらみつつ半ば強硬に事を進めた。

サクライザー ハロウイン・パーティー
2012年10月28日の
Mixi日記から引用する。
『博士と”かぼちゃ伝説”と勇者たち』
昨日も慌ただしかった。
仕事の原稿を作成。
ストリートダンスコンテストの取材。
客先に伺う。
そして、
今日のハロウイン・パーティーの準備。
オールドハンガー。
よくもまあ、カッチョイイ大人たちが集まったもんだ(笑)
こういうことに、
一生懸命になれる大人というのは、
実は、少ない。
だから、この場所は貴重なのだ。
世界に先駆けて公開される映像も仕上がったようだ。
展示も形になってきた。
あなたは、いくつ覚えているだろうか。
17:00過ぎ、
今日の作業があらかた終わって解散する頃、
ともぞー氏が、
スイカ……じゃなかった(笑)
かぼちゃを取りに行くと云い出した。
(注:この年の夏の「サクライザーショー」では、”スイカ”がキーワードになっていた)
周りには、
ここまでやったのだから、もういいじゃないかという空気が流れていた。
それでも、ともぞー氏は譲らない。
「……博士も行くよ!」
かぼちゃ博士として云わせてもらうと、
あのかぼちゃは、一人では持ちあがらない。
二人でも厳しいだろう。
最悪、下敷きか(笑)
そんな所へ、一人では行かせられない。
困難は覚悟の上。
だが、
俺たちが、
真の勇者であったら……
伝説のかぼちゃは、持ちあがるのではないか……
牧丘の山を登って行く。
日も、とっぷりと暮れた。
三人の男たちが、
かぼちゃと格闘していた。
かぼちゃ曰く、
「ワイは、そんじょそこらのかぼちゃとわけが違うんや。
テコでも動かへんで」
男たちの荒い息遣いだけが、
山々にこだました。
絶望の闇に飲み込まれようとした。
その時だった。
天からのメッセージが。
「古代エジプト人の知恵を使え!」
画して、
かぼちゃへの愛情と満足感を手に、
帰路についた。
(注:今は思い出せないが、テコの原理を使ったと思われる)
「厳密に云うと、
巨大かぼちゃがあっても、なくても、影響ないじゃん。
でも、そこで、この一手を打つのは、
すごいことだね。
ウチのスピリッツにしたいね」
「大きなかぼちゃがあったとかいうのを、
子どもは覚えているんです。
僕がそうでしたから」
総力戦である。
なぜ、
ハロウイン・パーティーを、
そこまで頑張るのか。
この企画は、
一人の少年との約束から始まった。
(注:ウチの人たちは、子供との約束を守ることに労力を惜しまない体質がある)
でも、
それだけではない。
今回は、
チームサクライザーにとっての、
試金石。
おそらく、
今後の私たちの方向性を左右する。
様々なことに、
挑戦しました。
いま、
私たちが出来ることが、
詰め込まれています。
ぜひ、
思いっきり楽しんでください。
そして、
感想を寄せて下さい。
出来るだけ詳しく書いて頂けると、幸いです。
では、
会場で、お待ち申しあげております。
山本四郎、
そして、またの名を……
* * * * *
引用、終わり。
あの時、
突貫工事のハロウイン・パーティーの設営が終わりそうになり、
ヘトヘトだったにもかかわらず、
ともぞーさんが、
”ハロウインには、カボチャが必要だ!!”と云いだし、
昭和町から牧丘に、巨大カボチャを取りに行くことになった。
ここまできて、
そんな無理をしてもしょうがないという空気が大勢を占める中、
(そもそもは、計画性のなさが原因)
おもてなしのこだわりが譲れなかった。
そこから先は、個人の戦い。
かくして、
真夜中に、巨大カボチャと格闘することと相成った。

子どもたちと一緒に作ったカホン(楽器)
ウチのイベントに音楽は欠かせない。
サクライザーの主題歌を歌うバンドと、
子どもたちが、自分で作った楽器でセッションしました。
感動的な盛り上がりに。
自分たちのやりたいことができるのが、
主催事業の醍醐味。
サクライザーでおなじみの カモシカ市長のあいさつ
この日ばかりは、
邪鬼礼威子も、邪鬼礼威子ではありません。
むしろ、
お客さんの方が、
邪鬼礼威子の仮装をしているという(笑)
チームのメンバーも
お客さんも仮装を凝らし、
楽器作ってセッションしたり、
空気砲も登場したり、
オリジナル動画があったり、
軽食もあったりで、
盛りだくさんの内容で、
本当に喜んでもらえました。
ありがとう10周年!
山梨から世界へ
山梨には、でっかい夢があるーーーー