肝がん・重度肝硬変 入院医療費助成

B型・C型肝炎ウイルスによる肝がん・重度の肝硬変患者の

入院医療費を助成する新制度が、

今月からスタートしました。

厚生労働省によると、

全国で約7000人の医療費が助成されます。

同制度は年収が約370万円未満の患者が対象。

過去1年間の入院医療費について、

高額療養費の限度額を超えた月が3カ月以上に達した場合、

4か月目以降で限度額を超えた月は自己負担額が1万円になります。

対象者が70歳未満であれば、

3ヶ月目までの限度額は最大で月5万7600円。

4ヶ月目以降は、通常であれば「多数回該当」として同4万4400円に軽減されるが、

新制度によって自己負担はさらに軽減される。

この制度は

「治療研究促進事業」で、

患者の臨床データーが今後の研究に活用される。

制度の利用には、

研究への同意書や、診断書(臨床調査個人票)、入院記録票のコピーなどを都道府県の窓口に提出し、

「参加者証」の交付を受ける必要がある。

これを病院の窓口で提示すれば、助成が受けられます。

「肝がん」と、

肝細胞がんは、肝臓の細胞ががん化して悪性腫瘍になったものです。同じ肝臓にできたがんでも、肝臓の中を通る胆管ががん化したものは「肝内胆管がん(胆管細胞がん)」と呼ばれています。肝細胞がんと肝内胆管がんは、治療法が異なることから区別されています。

なお、一般的には「肝がん」というと「肝細胞がん」のことを指します。

●肝細胞がんの再発・転移について

肝細胞がんは、多くの場合肝臓内に再発します。また、肺やリンパ節、副腎、脳、骨などに転移することがあります。

●転移性肝がんについて

肝臓以外の臓器にできたがんが肝臓に転移してきたものを転移性肝がんといいます。肝細胞がんとは区別され、治療は転移をする前の原発の部位(最初に発生したがん)に準じて行います。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、炎症やがんがあっても初期には自覚症状がほとんどありません。医療機関での定期的な検診や、ほかの病気の検査のときなどに、たまたま肝細胞がんが発見されることも少なくありません。健康診断などで肝機能の異常や肝炎ウイルスの感染などを指摘された際には、受診するようにしましょう。
肝細胞がんが進行した場合は、腹部のしこり・圧迫感、痛みなどを訴える人もいます。

肝細胞がんの発生する主な要因は、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルスの持続感染(長期間、体内にウイルスが留まる感染)です。肝炎ウイルスが体内に留まることによって、肝細胞の炎症と再生が長期にわたって繰り返され、それに伴い遺伝子の突然変異が積み重なり、がんになると考えられています。

ウイルス感染以外の要因としては、多量飲酒、喫煙、食事性のアフラトキシン(カビから発生する毒素の一種)、肥満、糖尿病、男性であることなどが知られています。最近では、肝炎ウイルス感染を伴わない肝細胞がんが増加してきているという報告もあり、その主な要因として、脂肪肝が注目されています。

日本人を対象とした研究結果では、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。

肝細胞がんの予防は、「肝炎ウイルスの感染予防」と「ウイルス感染者に対する肝がん発生予防」が柱となります。

B型肝炎ウイルスは、ワクチンで感染予防ができます。また、B型肝炎およびC型肝炎ウイルス感染者に対しては、ウイルスの排除や増殖を抑える薬を用いた抗ウイルス療法が、肝細胞がんの予防として勧められています。

ウイルス感染を早期に知ることも重要な予防の1つですので、地域の保健所や医療機関で一度は検査を受けましょう。また、B型肝炎およびC型肝炎ウイルスに感染した方、また、肝炎ウイルス感染を伴わない肝硬変と診断された方は、3〜6カ月間隔での腹部超音波検査など、定期的な検査を受けることが勧められています。

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