1月28日は、テレビ各局は朝から、嵐、嵐、嵐……
TBS系のNEWS23も「嵐の活動休止」のニュースだったので、
チャンネルを変えると、
日本テレビ系「news zero」も
フリーアナウンサー・有働由美子(49)と番組で共演する櫻井翔(37)とのインタビューだった。
興味深かった。
番組の中で、
2020年末での活動休止を発表した記者会見での報道陣とのやりとりが紹介された。
「多大な功績を残してきて『お疲れ様でした』という声もある一方で、やはり『無責任ではないか?』という指摘もあると思うんです」
”無責任”という言葉に、
違和感や悪意を感じさせるような質問に対して、
桜井翔さんは、
「『無責任』かというご指摘に関しましては、およそ2年、感謝の思いを伝えていく期間を設定した。これは我々の誠意です。なので、それが届くようにこれからもたくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもって、それは果たして『無責任』かどうかを判断いただければと思っています」
この切り返しがスゴイと思った。
そもそも、この記者は何を云いたかったのだろうか。
枯れ果て、死ぬまで歌って踊って演じ続ければ責任を果たしたことになると云いたいのだろうか。
違法薬物や仕事を途中で放り投げてしまったら、それは無責任と云えるだろう、
彼らは説明責任を果たそうとしているわけで
「これのどこが無責任じゃ!!!!」と
普通は、カチンとくる場面だと思う。
とっさに投げかけられたらなおさらだ。
しかし、桜井翔さんは、スゴかった。
自分たちの表現者としての、誠意とは何か。責任とは何かを語る。
特に、印象深かったのは、
「これが僕らの責任の取り方です」という云い方をせずに、
「これからもたくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもって、それは果たして『無責任』かどうかを判断いただければと思っています」と云ったことだ。
自分たちの主張ではなく、”判断してください”という言い回しを使ったことだ。。
“こうだ!”と云えば、相手に反論の機会を与えてしまうが、
“判断してください”と云えば、“分かりました。これからの活動見てますから、頑張ってください”という流れになる。
相手の質問を否定せずに、自分たちを主張した。
番組で、この記者会見の中で「無責任じゃないかっていう指摘もあると思うんです」と質問が飛んだことを聞かれるとーーー
櫻井さんは「自分の中で温度が少し上がったというのはある。あのご質問をいただいたおかげで、結果としてきちんとわれわれの思いの丈が温度を乗せて伝えることができた」と強調。
有働さんは「すごいな。そうか。あの質問に対して怒っているコメンテーターの方々もいたけど、あの質問を含めて…」と感心していた。
ムッとしたとは云わずに、
「温度が少し上がったというのはある」という云い方をするんだよね。
(人間味を見せた)
さらに、
「あの質問があったから伝えられたものがある」と、
トップアイドルの「真骨頂(しんこっちょう)」、
懐の深さを見せた。
「無責任」と発言した記者さんを過剰に叩く風潮があったが、
そんな記者にも「あの質問があったから答えられた」とフォローしたのだった。
櫻井翔さんの対応力、
とりもなおさず、
櫻井翔さん自身に伝えたいことが詰まっていたからこそ、
こうした臨機応変な対応が可能だったと思う。
どんな場面でも、感動させる
一線を走ってきた人はすごい。
<補足>
あとで、補足を追加します。
印象に残った嵐の組織論