ローカルヒーロー博覧会1

2019年7月27日

「青春18きっぷ」で、令和鉄道の旅。

埼玉県・大宮ソニックシティの日本SF大会の会場の、

「ローカルヒーロー博覧会」で、青春とヒーローの可能性を探ってきました。

『第2回ローカルヒーロー博覧会』

ローカルヒーローを巡る現状と課題

石井 准教授

城西大学経営学部 准教授

石井 龍太

歴史考古学、民族(民俗)考古学

近世琉球史

大学生時からキャラクターを中心に創作活動を開始。

城西大学就職後、1年間の準備期間を経て、

2015年から「ローカルヒーロー」の研究と実践を行うゼミを開始。

仮面文化とローカルヒーロー

「ローカルヒーロー」は、

頭部の半分以上が覆われた「仮面ヒーロー」の形態を採る例が(適役を含め)

圧倒的に多い。

しかし、仮面は、その下の「本性」を保証しない。

むしろ、隠蔽するものと考えるべき。

見栄え良い仮面をつけている者が、仮面の見た通りとは限らない。

にもかかわらず「仮面ヒーロー」が成立するという、

ある意味矛盾した「文化」が存在する。

…「ローカルヒーロー」もその一類型と見ることが可能。

石井先生は、

ローカルヒーローを調査し、

ローカルヒーローを語るうえで、

その仮面に注目した。

一般世間では、

顔を隠し、素性を隠した存在は、

なにか良からぬことを働く、

危険な存在として認知されるもの。

ところが、

キャラクターの世界では、

仮面の下の素性に対する警戒感は薄れ、

初対面であっても、

親しい存在として認識される。

極まれに、

後から金品を請求されるのではないかと

警戒感を緩めず、

無理やり子どもを引き離す親は存在する。

(ショーの後ではなく、単発のゲリラ的なグリーティングのケース)

念のため云っておくが、

「甲州戦記サクライザー」において、

握手や写真撮影で、

お金やグッズの購入を求めることはない。

大手のヒーローショーでは、

カレンダーなどのグッズを購入した人のみ。

さらに、様々な制約がある。

レッド一人だけとか、立ち止まらないとか、時間制限とか……

サクライザーの場合は、

お客さんに喜んでもらうのが目的なので、

ショーの後の撮影会では、

可能な限り出演者総出演、

(人数が多すぎて入りきらない場合もある)

並んでいる人がいる限り無制限

(黙っていれば、1時間でも2時間でもやっている)

時間が許す範囲で、

言葉をかけている。

博士が思うに、

ヒーローにおける仮面は、

非日常化であり、

記号化だと思う。

あるイベントの主催者に云われたことがある。

”タレントや芸能人を呼ぶより、

キャラクターの方が遠くからでも認識される。

生身の人間では適わない”

これも、記号だからだ。

ヒーローがなぜ「仮面」なのか。

それは、石ノ森章太郎氏の影響だと思う。

改造手術をされてしまった

己の醜い姿を隠すために、

自分の正体を隠し戦っていた。

ヒーローの孤独の美学を

「仮面」が象徴していた。

博士は古い人間なので、

孤独と葛藤こそが、

ヒーローを輝かすのだと思う。

ローカルヒーロー博覧会

日本の仮面

広域分布する獅子舞を始め、

現代日本にも各地に個性ある仮面祭祀が存在。

地域の活力と関係。

過疎化、後継者の不足、文化変容など、

課題を抱える例が少なくない。

温度差はあれ観光化される事例も。

ローカルヒーローを含めた地域キャラクターコンテンツ

興味深い話を聞いた。

今まで、

ローカルヒーロー(ご当地ヒーロー)といえば、

方言。

地域の伝統文化と云えば、

まずは言葉からだったが、

最近のローカルヒーローから、

その方言が失われつつあるという。

これは、ローカルヒーローだけでなく、

”なまはげ”もそうだという。

”なまはげ”は、年の終わりに、大きな出刃包丁(あるいは)を持ち、鬼の面、ケラミノ、ハバキをまとって、なまはげに扮した村人が家々を訪れ「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」「悪い子(ゴ)は居ねがー」と奇声を発しながら練り歩き、家に入って怠け者や子供、初嫁を探して暴れる。家人は正装をして丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後になどをふるまって、送り帰すとされている。

”なまはげ”が方言をしゃべっても、

相手に伝わらないということが起きている。

標準語で喋った方がいいのか?

迷っているらしい。

魔空京戦士サイドソウジャー(京都)

ヤツルギ(千葉)

ローカルヒーロー屈指のW博士が揃いました!

妖魔帝国 妖魔博士インディーゴ(栃木県)

博士は、ローカルヒーローは、

メジャーどころの目が届かない、

地方から起こったと認識しています。

地方発、

かつてのフォークソングを思い出します。

泉谷 しげる は、

フォークシンガーとしてデビューする際に、

CBSソニーに移籍したよしだたくろうの代わりに売り出されたため

拓郎=広島フォーク村のイメージが強く

またフォークシンガーは地方出身者の方が売れていて

「東京出身では売りにくい」というエレック社の方針で、

青森出身として売り出した

ローカルヒーローが方言の使わなくなったとすれば、

それは、地方の看板を必要としなくなったということでもあろうか。

<ローカルヒーロー博覧会2>へ続く

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