ダム「緊急放流」とは、何か?

「緊急放流」とは、何か?

この状況で”緊急放流”?

台風来るのが分っているのだから、前もって放流しとけ!

ーーーというようなダムを非難するツイートがたくさん回ってくるので、

投稿を見て、

勘違いされる方が増えると困るので。

例えば、こんなツイートがありました。

「うちの嫁さんがぼやいてた。

こんな夜遅く、暗くなってからダムを次々に緊急放流。

散々、大雨大雨と言ってた2~3日前に、どうして少しづつでも放流しなかったの?と。

私も同感だ。ちょっとした想像力がありゃあ、判ることだろ。」

これは、勘違いです!!

国会議員でさえも勘違いツイートしている方がいました。

ダムでは、台風が来るとなると”予備警戒”と言って、

台風の水を受け入れれるように水位を下げます。

それでも無理な時の放流を、テレビで緊急放流と呼んでます。

前もって放流してます。

予備放流自体は、

いたって普通のことで、

雨が降るたびに当然やることなのでわざわざ報道もされません。

”ダムが放流したから浸水した!!”みたいなのを言う人が出ますが、

ダムが入ってきた水の量以上に放流することはないです。

入ってくる量=放流する量にするだけです。

もう一度まとめると、

①いつもは降った分そのまま流す

②大雨時は、①だと下流が氾濫するから、氾濫しない量だけ流し、余剰分は貯める。(洪水調整)

③ダムの貯水量が限界になると、余剰分も放流する(緊急放水)(①の状態と同じ) ④余剰が発生しない降雨量になってからは、②と同じ流量を維持し、ダムの貯水量を減らす。

つまり、

「緊急放流」という表現よりは、

「貯水停止」なんです。

報道では、

「ダムへの流入量が警戒水位を超えたので」という言い方しかしないので、

それ以前の計画的な放流については想像が及ばないのも無理はない。

反射的に、おいおい、この状況で緊急放流?頭大丈夫かって思われてしまいます。

「緊急放流」という言葉の意味、意図を知らずとも

現場のプロの方々が何も考えずにリスクのかかる行動をとってるわけではないことぐらいちょっとした想像力があればわかりそうですが、

どうせ、また”想定外”って云うんだろう…という行政に対する不信感が、背景にあります。

気象衛星などの進歩により、台風に関してもより正確に予測できるようになったはずなのに。それとのギャップ。

ちなみに、

ダムの貯水状況、放流状況についてはこういったところで常々情報発信されておりますのでどうぞご活用ください。

他にも様々なところでアナウンス、情報発信されています。

<国土交通省 川の防災情報>

https://www.river.go.jp/kawabou/ipGaikyoMap.do?areaCd=83&prefCd=1401&townCd=&gamenId=01-0704&fldCtlParty=no

ダムについても、なかなか知る機会がないですよね。

こういうことを、台風が上陸する前の数日間とか、台風が過ぎて落ち着いた頃、TVニュース等で詳しく教えてくれたら嬉しいのですが…

という声もありますが、

当事者にならないと、情報の必要性が分らないので、

難しいでしょうね。

一人一人が日頃から防災について関心を高めていくしかないと思います。

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コメント

  1. あづみ より:

    ここ数年の水害のニュースを見ていると緊急放流を知らない人がこんなにいるんだと驚いています。
    水害の多い街に住んでいたせいか大雨になるとお湯を沸かしてご飯を炊く。
    満潮と干潮の時間を確認するというのが当たり前でした。
    そして緊急放流ですよ。これも当たり前なんですよね。

    確かに下流で被害が出ることはありますが、それでも必要です。それに必ずお知らせがあるんです。

    隣町の堤防が決壊して水が一気にそちらに流れたので、わたしの住んでた町は洪水を免れたこともあります。

    町中が消毒のにおいがしてるのも、あの時は嫌だったけどちょっとだけ懐かしくもあります。でも、もう水害は勘弁ですけどね。