高齢者のがん対策

ニュースによれば、

(都心の)スーパーでは買い物以外に、

高齢者を呼び込む工夫をしているようです。

あるスーパーでは、

麻雀のコーナーを設け、

滞在時間を長くしている。

また別のスーパーでは、

健康診断のコーナーを設けている。

コンビニなどの小売業界も

高齢者を意識した商品開発に力を入れています。

また、医療の進歩により、

高齢者と医療の関係も変化しています。

高齢者のがん患者にどう対応すべきか。

超高齢社会と医療との関わり方について新たな論点が浮上しています。

国立がん研究センターが、

年齢ごとのがん治療法について調査結果を発表しました。

それによると、

75歳以上の高齢がん患者は、

手術や抗がん剤投与などの積極的な治療を受けない割合が、

他の世代に比べて高いことが分かりました。

例えば、

早期の大腸がんと診断された40~64歳の患者では、

手術などの積極的な治療は9割以上で行われ、

治療が行われなかったのは1.6%だった。

ところが、

75歳以上になると4.6%、

85歳以上では18.1%が治療を受けていない。

医療機関側が手術や抗がん剤に患者の体力が耐えられないと判断することもあります。

一方、

「治療ではなく緩和ケアを受けたい」

「入院・治療で家族に負担をかけたくない」など、

患者側が治療を望まないケースも、

高齢者ほど多いと思われます。

問題は、治療すべきかどうかの判断基準が明確になっていないという点です。

がんの治療法は、

治療効果や安全性を調べる臨床研究を重ねて確立されてきましたが、高齢者は臨床研究の対象から外されています。

このため医療現場における治療方針は、

医師の経験などから判断して決定しているのが実情のようです。

そこで、医師の判断のよりどころとなる基準づくりをどうすすめるか、これが問われています。

国立がん研究センターも今年4月、

高齢がん患者に対する抗がん剤治療の効果について、

大規模な調査が必要との研究報告を発表しています。

高齢者のがんに対する医療技術や薬の開発・研究も進める必要があります。

実際、前立腺がんでは、

85歳以上の患者でも耐えられる治療法が確立されています。

高齢化の進行に伴い、

がん患者に占める高齢者の割合は今後も増え続けて行きます。

治療の是非も含めて、

患者や医師や家族が最良の選択ができる体制作りが急がれています。

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