今日の ドライブヘッド 9月23日放送

機動救急警察ハイパーレスキュー ドライブヘッド」は、

毎週土曜日7:00からTBS系で放送中。

今日も現場に急行する! ゴーレスキュー!

<次回予告>

第25話「嵐の海のジェットストライカー!!」

2017年9月30日 (土) あさ7時放送

 女怪盗・マイコが工事用ウォーカービークルを使い宝飾店に強盗に入る。追跡する黒江田だがマイコは港に逃げ込みプレジャーボートで逃走する。折しも嵐が近づいており海は大荒れ。漁船が遭難したとの報に出動するサイクロンインターセプター。ブリッツジェットとのシンクロ合体で悪天候でも飛行可能となった機体での救出活動だ。だが嵐の中でゴウが見つけたのは離れ小島に漂着して助けを求めるマイコの姿だった。

「なぜ、助けてくれたのですか」と聞かれて、

「占いコーナーのために」と返す刈狩博士。

お嬢さんを気遣う刈狩博士。云うことが憎いな~。

まさに、“夢とロマンの天才科学者”だった。

この日の放送で気になったのが、

技術部長が発した、【屋台崩し】という言葉。

子供向けアニメでは、なかなか聞かれない言葉だ。

やたい‐くずし〔‐くづし〕【屋台崩し】の意味

歌舞伎などで、舞台の建物が崩れたり倒れたりする場面を見せる仕掛け。また、その場面。

やたいくずし(屋台崩し)

舞台転換法の一つで、演技の進行中に仕掛けによって舞台装置の一部または大部分を崩すことにより次の場面 に移行する、また天変地異や戦乱のような災害場面を、観客の眼の前で展開して見せる技法のこと。

大掛かりな“屋台崩し”を得意とする番組と云えば、

「8時だョ!全員集合」。

なんと、16年間、毎週、全国各地のホールや劇場から生中継で放送されたのだ。

日本のお笑いは、話芸で笑わすものが多いので、

外国では微妙なニュアンスが伝わりにくいのだ。

ところが、この「8時だョ!全員集合」は、

海外の人にもストレートでわかるのである。

これからも、外国にも売れるコンテンツとして作り続ければ…

「8時だョ!全員集合」の初期、1〜2ヶ月は書き割り(舞台セットとして、実際に大道具や小道具を用意するのではなく、絵を描くことで代用する手法)だった。

そして、それは、視聴率が出ない頃だった。

番組が始まって一ヶ月ほどが過ぎたころ、

会議の席で、長さんが重い口を開いた。

「あのサ、カネがかかるのは承知の上で言わせてもらうけど……」

続けて長さんは、本物志向で行きたいと述べた。

つまり、セットも書き割りじゃなくて、

テレビドラマで使うようなものにしたい。

書き割りの城壁が崩れても、迫力に欠ける。

時代劇のカツラも、紙で作ってある「張りボテ」じゃなくて、

本物のカツラを使いたい。もちろん着物も刀も。

こんな話を長さんは、二時間近く続けた。

本物を使えば確かにカネはかかる。

でもプロデューサーの居作さんは、迷わず答えを出した。

「わかった。来週からそうしよう」

即答に近かった。長さんはどんなに力強かったことだろう。

それからというものは、長さんをはじめメンバーからも、

どんどんギャグが飛び出した。勢いがついてきた。

屋台崩しを使ったコントでも、

実物と見紛うばかりの家が崩れ、

城が崩れた。

二階建てのアパートを舞台にしたコントでは、

ステージの上に、実物そっくりの二階建てアパートを作ってしまう。

さらに民家の屋根から屋根へ、本物のパトカーがジャンプする。

(田村隆著「ゲバゲバ」「みごろ!たべごろ!」「全員集合」ぼくの書いた笑テレビ/双葉社)

こうして、「全員集合」は裏番組の「コント55号の世界は笑う」を1年9ヶ月の短命で終わらせた。

しかし、ドリフのような、コントのできるグループはその後登場していない。時間をかけて徹底的に練りに練り上げた「笑い」を求めるテレビ局がないからである。

 

「全員集合」といえば、毎回登場する大掛かりなセットが有名である。

例えば、高速道路建設中の現場の近くにある、取り残された一軒家という設定になったとする。工事現場の近くで起こりうることを、徹底的に考えていく。絶え間ない騒音、騒音に伴う震動、工事現場を避けて路地に入ってくる車、オートバイ。これらが全部、ギャグのネタとして考えられていく。騒音では何が起こるのか。家の中での会話が聞こえない。聞こえないのをいいことに、親の叱言や言いつけに知らんふりする子どもたち。騒音をいいことに、親の悪口を言う子どもたち。悪態をついているときに、突然騒音が止まって、悪口がはっきりばれて張り倒される子供。

震動が、何を巻き起こすのか。震動で箪笥が揺れる。揺れた箪笥の上から、いろいろな物が頭の上に落ちてくる。何が落ちてくれば面白いのか。二階へ上がる階段が震動で壊れて、階段の上から転がり落ちてくる奴がいる。トイレにしゃがんでいると、震動でトイレの扉が開いてしまう。あわてて扉を閉めた途端、トイレそのものが壊れてしまう。水道管が破裂して、水が噴き出してくる。夜、寝ている枕元へ、路地からオートバイが飛び込んでくる。びっくりしている家族を尻目に、オートバイが家の中を次から次へと通り抜けていく。家の屋根の上に、高速道路から自動車が飛び込んでくる。

道路工事のそばの家のようなよく見かける光景、誰もが感じている迷惑をベースに、あらゆるギャグを考え抜いてコントを作り上げていく。家の中をオートバイが走り抜けるとすれば、オートバイのスタントに耐えうるセットでなければならない。屋根の上に自動車が飛び乗るとすれば、家のセットは、鉄骨で組まなければならない。鉄骨で作った家がボロ家に見えなければ、ギャグにならない。震動で壊れる階段は、どういう仕掛けにするのか。水道管の破裂で噴出す水を、どういう仕掛けで派手に見せるか。振動で開いてしまうトイレの扉は、どういう作りにするのか。扉を閉めると壊れるトイレの仕掛けをどうするのか。

(居作昌果著「8時だョ!全員集合伝説」双葉社)

頭の上で練り上げたギャグをどのように現実化するか。そこに登場するセット・デザイナーの山田満郎氏は、

どんなに無理な注文も断ったことがない。それどころか、せっかくこれだけ大掛かりなセットを作るのだから、最後にはこの家自体が倒れてしまう仕掛けを考えてみようか、などど言い出す男である。

この男が作った、トンネルから舞台中央に出て来る蒸気機関車などは、客席から見ると、どうみても本物のSLに見えた。運転席のドアを閉めると助手席のドアが開き、そのドアを閉めると後部座席のドアが開き、それを閉めるとトランクが開き、トランクを閉めるとボンネットが開き、ボンネットを閉めるとフェンダーが落ちる。頭に来て車を蹴飛ばすと、ドアが全部壊れ落ちる。こんな自動車は、「全員集合」では、当たり前に登場してくる。沈んだ豪華客船から、海賊船、ジェット・コースター、そして飛行機と、「全員集合」の面白さは、このコント・セットの見事さと、大掛かりな屋台崩しの物凄さなしでは語れない。

(居作昌果著「8時だョ!全員集合伝説」双葉社)

ネタ作りの場で、みんなから出てくるアイディアに対して、ぼくが「それはできない」と一言で拒んでしまうと、その後で意見が言いにくくなってしまうし、途方もないことも浮かばなくなるでしょう。

もちろん「不可能」なことはあるわけですよ。でも、提案をそのまま実現できない場合でも、それに近づけるにはどうしたらいいか、考えるようにしたんです。この方針は最後まで通したつもりです。アイディアに対して「できません」と突っぱねたことは、一度もないはずですよ。「全員集合」では23人のディレクターと付き合ったけど、そういわれた人はいないと思います。(山田満郎著「8時だョ!全員集合の作り方」双葉社)

山田氏は、その本の終章でこんなことを言っている。

『全員集合』が終わってから、一番激しく変わったことと言えば、コンピュータが普及したことでしょう。セットのデザインも、このごろはCGで作るのが当たり前になっています。

テレビゲームやパソコンをはじめ、今ではヴァーチャルなものが身近にたくさんありますけど、『全員集合』をやっていたころには、こうなるなんて想像もつきませんでした。思い返してみると、あの番組の作り方というのは、ヴァーチャルなもの、すべてを数字に置き換えるデジタル的な発想とはまったく逆でした。なにしろ全部手作りだし、仕掛けもすべて人間が動かしていたから。まるでアナログ的な作り方だったし、当時の技術では他に手がなかった部分もあるし、このことは当時のテレビ界にも言えることだけど、ぼくたちテレビマンは、自分の頭脳と体力だけを頼りにして、番組を作っていたわけです。

(山田満郎著「8時だョ!全員集合の作り方」双葉社)

現代のバラエティーを見れば、CGでキラキラしたセットが特徴である。「全員集合」の時代は、コンピュータに頼らず、自分の頭脳と体力だけを頼りにして、番組を作っていたが山田氏のようにそれだけユニークな職人芸が見られたわけである。ところが、現代では、コンピュータが共通なだけに、局によって違う番組の見分けがつきにくくなっている。それだけスタッフの腕の見せ所がなくなってきたと思えてくる。

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コメント

  1. あづみ より:

    わたしが子供の頃、NHKで劇団四季の子供ミュージカルが放映されてました。
    今、ものすごく有名になった俳優さんがそれに出演されていました。
    高校生の時にコーラスラインとエクウスを生で観た時には、本当に感動しました。そして舞台装置に興味のあったわたしはそちらに進もうと真面目に思ってました。
    残念ながらその夢は叶いませんでしたが、似たようなことは社会人になってから経験できたので、それでいいかなと思ってます。
    その装置を製作されてたのが、「金森馨」と言う方です。
    わたしがその名前を知ったのは、亡くなられてからなのですが、ヤマハの世界歌謡祭の舞台とかを手掛けた方です。
    コーラスラインとエクウスは、元々の舞台設計があるものですが、金森さんオリジナルも当然あるわけです。
    「ひかりごけ」は箱のような作りで、照明さんから「どうやって照明を入れるんだ!」と怒られたとか。
    「エレファント・マン」では棺桶をモチーフにした舞台装置で、周りの人が思わずやめてくれと言ったとか。(本人には告知されませんでしたが当時、癌で余命先刻されていたそうです)
    今でもあの素敵な舞台装置を思い出すとわくわくします。
    その後の素敵なミュージカルをいくつも拝見しましたが、金森さんがお元気だったら、どういう装置になったのかなって思いました。

    そんな経験があるせいか今でも舞台装置、気になります。
    ドリフのセット、確かに凄かったなあ、あれを毎週見ることが出来たわたしって幸せだったなって思います。
    今、NHKで植木等さんのドラマをやってますが、あの時代もよく考えたらすごかったですよね。
    だってドラマが生放送ですものね。