プラハのホームレス

深沢軍治展 10月12日(木)~22日(日)

山梨には、

農業の傍ら、

画廊を営んでいる人がいる。

画廊で食っていけないから

農業をやっていると、本人は云う。

農業と画廊。

ある意味、最先端ではないかと思ってしまう。

いろいろな農業の方がいるが、

いわゆる田舎の”おっちゃん”ではない、

”文化的”な生活だと思う。

彼は、生活を切りつめてでも、

毎年何回か海外に芸術を見に行っているようだ。

生活が苦しくても

人間を錆つかせない生き方だ。

先日、

今年の、プラハに行った話をしてくれた。

プラハ

チェコ共和国の首都であり、同国最大の都市である。

中央ヨーロッパ有数の世界都市。

人口は、約120万人。北緯50度02分、東経14度45分に位置する。

市内中心部をヴルタヴァ川(ドイツ語名:モルダウ)が流れる。古い町並み・建物が数多く現存しており、毎年海外から多くの観光客が訪れる。カレル大学は中欧最古の大学である。尖塔が多くあることから「百塔のプラハ」とも呼ばれる。ティコ・ブラーエが天体観測を行った天文塔もそのひとつである。市内にはヤン・フスが説教を行ったベツレヘム教会などがある。ウィーンよりも遥かにドイツ寄りに位置し、ボヘミア王を兼ねたドイツ人が神聖ローマ帝国皇帝をつとめ、この地を首都にドイツ民族に戴かれていた時期もあることから、独自のスラブ文化と併せて一種の国際性も古くから備えた都市となっている。

余談になるが、

プラハという地名に親近感を持っている。

この間まで、

私は、

「桜座スクエア」という月刊の情報誌を出していた。

12年も続いたが、

その最初に、

田中泯さんからFAXで、原稿が送られてきた。

その発信地が、プラハだった。

あの頃は、

甲府の街づくりを、

”世界”と云うスケールで取り組んでいた。

「桜座」の草創期は、そんな熱いものが渦巻いていた。

閑話休題。

画廊の話に戻る。

プラハの街中に

ホームレスがいた。

景気はどうかと思い

置かれていた帽子の中を覗くと、

ホームレスに呼び止められた。

ホームレスは

自分の持っていた大きな袋を差し出し、

中には、誰かにもらったものであろうパンやチーズが入っていた。

それを食えという。

ホームレスの食べ物をと思ったが、

断るのも悪いと思い、

チーズだけ食べた。

すると、

袋ごと全部持って行けとホームレスは 云った。

その夜は、

プラハの一番安い宿で

ホームレスからもらったパンとチーズで飢えをしのいだという。

ちなみに、

チェコには3種類のパンがあるという。

チェコにはロフリークとホウスカという独特のパンがあり、

ホテルの朝食でも、

レストランでも出会える定番中の定番です。

味そのものは変わらないように感じるのですが、

かたちがそれぞれちがいます。

ロフリークはコッペパンのようなかたちに巻いていて、

三日月のかたちをしたものもあります。

ホウスカはカメの甲羅みたいなかたちです。

プラハの街角にはホットドッグを売る店があちらこちらにありますが、

このホットドッグに使うのがロフリークです。

ロフリークに穴を開け、

そのなかにソーセージを入れます。

注文すると、

ケチャップをかけるか、マスタードをかけるかと聞かれますので、

希望のものをオーダー。

その他、フレバという大きなパンも定番。

レストランではスライスして出てきます。

中の白い部分は柔らかいですが、

周囲は少し固め。なんとも素朴な味わいで、

パン本来のうまみが感じられるはず。

そんな見知らぬ旅人に、食事をふるまうホームレス。

さすがはプラハのホームレスだと思った。

ホームレスになっても

心の豊かさや優しさを失わない

エピソードだと思った。

ホームレスが

スーパーのドアの開け閉めで生計を立てていたりするらしい。

日本だったら

徹底的に排除されてしまう。

街の住民の懐の深さを感じる。

ちなみに、

中国のホームレスは、

“QRコード”を持っているらしい。

携帯で何でもできてしまうキャッシュレス化が進んだため、

現金を持ち歩かないから

物乞いも振り込みに。

合理的な国民性だと思った。

ちなみに、

ドイツには貧しい人にスーパーやパン屋で売れ残った食料を無料で配る「ターフェル」という制度がある。

このほど、エッセンのターフェルが食料配給をドイツ人に限ると決定。

理由は外国人の希望者が増えすぎたため。

飢えに国籍はないはずだと、全国で非難の声が上がっている。

さらに、閑話休題。

10月25日、NHK Eテレで放送された、

オイコノミア「生まれ変わる“西成” 地域再生の経済学」

面白かった。

大阪西成のあいりん地区が激変。

かつての日雇労働者の町が「地域再生」モデルとして全国から注目され、

視察が相次ぐ。

いったい何が起きているのか、

又吉こん身のレポート!

街を良くするには、

上からボーンと持ってくるのではなく、

そこの地域資源を生かすことが大事。

ホームレスに対しても、

そのような目で見ることが大事。

一見、非効率に見える、

ドブ板が、実は、効率的なやり方。

つなげることが大事。

地域活動をやっている人たちと行政が、

接点を持つこと。

町おこしの活動に関わってきた身としては、

すごく納得できる内容だった。

大阪西成のあいりん地区が

なぜ、なにが、どう変わったかを学ぶことは、

各地の町おこしで行き詰まっている人たちには、

解決への糸口の参考になったと思う。